カテゴリー別アーカイブ: 活動報告

ヒロモリ家片付けも終盤

2015年4月7日(火)

1ヒロモリ家の荷物運び出しも、だいぶ進みましました。

1階、2階の荷物が片付き、裏の納屋もほとんど片付きました。

2月に1回目の運び出しを始めた時は、終わりの見えない作業でしたが、各室、各棟の床が見え始めると、がぜん楽しくなってきました。
それにしてもかなりの荷物です。
2t車で、6回は走ったでしょうか。

3まだ、1車以上ありそうですが、ようやく終わりが見えてきました。

やはり、荷物を片づけることが、リノベーションの第1歩なのだと実感しました。

前回の片付けから、アンティークショップをされている横田材木店(ヨコモク)の横田さん(奥さま)が、いらっしゃって、商品になりそうなものを選別していただいています。
建材のみならず家財なども、有効利用したいというのが、Blanc-Coの活動主旨の一つです。

そういう点では、今回は古民家再生の先駆者である、ヨコモクさんにもご協力いただきました。

10983183_808576705885019_3575829309982284968_nそして、余談ではありますが、有効利用という点ではもうひとつ、ヒロモリ家にあった、使えなくなって処分することになった商品を、東北の被災地で立ち上がった劇団の小道具としても利用していただきました。

パジャマ、ぬいぐるみなどを使っていただいています。

ヒロモリ家の片づけは、後日、ヨコモクさんの取り置き商品を運び出すと、いったん終了し、次の段階に入る予定です。

(宮崎)

ヒロモリ家草取り

2015年3月13日(金)

ホームページ用1ヒロモリ家は、白子周辺の古民家に多い、町家形式の間取り及び、建物配置になっています。
玄関に入ると、右手に座敷があり、まっすぐ土間(通り庭)が続いています。

通り庭を抜けると、裏庭があり、その右手に納屋があります。

今日は、その裏庭の草取りをしました。

メンバーの山野が、草刈り機を持参し、作業開始。

今まで何度か片づけなどで、建物には入りましたが、裏庭には入ったことがありませんでした。

それは、裏口の戸を開けた瞬間に待ち受けている、「ひっつき虫」のためです。

見るからにおびただしい数で、少しでも足を踏み入れようものなら、大変なことになりそうでした。

ホームページ用2今日は覚悟を決めて、そのひっつき虫の駆除に着手したのでした。

山野が草刈り機で踏み込んだ後、軍手がハリネズミのようになりながら、草を袋に詰める作業を行い、2時間ほどでだいぶスッキリしました。

そう大きくはない庭ですが、こうなると、いろいろと活用方法も考えられるようになり、とりあえず、ここでバーベキューをしようという話になりました。

この後、会議を行い、第1回イベントとして、5月に空家勉強会とバーベキュー開催のため、参加を募集することになりました。

(宮崎)

ヒロモリ家片付け

12015年2月23日(月)

この日は、Blanc-Coの拠点として、お借りりすることになった、ヒロモリ家の片づけを行いました。

今後、空家をおあずかりすることになると、まずしなければならないのが、こういった片付けになると思われ、まずは予行演習にもなりました。

メンバー山野が、会社(清水屋)の2tトラックを出して、鈴鹿市の処分場などに運び出しをしました。

3一方で、使えそうなものや、展示出来そうなものなどの選別も行いましたが、ヒロモリさんは人形のお店や、雑貨を扱われているので、いろいろ面白いものがありました。

Blanc-Coメンバーと、オーナーさんも交えて、和気あいあいと作業して、なかなか楽しかったです。

(宮崎)

Blanc-Coの活動拠点が出来ます

12月12日(金)

広森家活用イメージスケッチこの日は、いろいろと動きがありました。

午後に山野、松原、宮崎が集合し、江島本町の3地区の自治会長さんを訪問。

それぞれの自治会長さんが、11月に白子地区の市の空家対策の懇談会があったとおっしゃっていました。
市のほうでも、具体的な動きを始めているようですが、それも追い風になったのか、スムーズにお話を聞いていただくことも出来て、また、協力いただけることになりました。

HP用その後、新メンバーのYukaさんが登場!

年齢は21歳で、なんと私(宮崎)の半分の年齢です。

イラスト、デザインなどを担当することになります。

友香ちゃんイラスト今回の自治会長さん訪問でお渡しした書面に、Yukaさんのイラストを使いました。

Yukaさんも交えて、改めて白子-江島周辺の街歩きをした後、いよいよこの日の一大行事、空家賃貸の契約です。

借りるのは、我々Blanc-Coです。

2か月前の会議で、Blanc-Coの拠点となって、イベントやワークショップしたり、我々自身でDIY改修して、モデルハウスとするための空家があるといいのではないかという話が出ました。

ブログ用3そこで、山野、松原、宮崎がいずれも親交のあった、ヒロモリさんの空家をお借りできないか、お話をさせていただいたところ、快くご承諾いただきました。
人形などのお店を営まれているヒロモリさんです。

ただ、空家だから無償で貸して欲しいというだけでは、いくらなんでも厚かましいので、一定期間、自由に利用できる代わりに、その間にDIYで改修をして、賃貸物件となるよう再生した形で、お返しするということでお願いすることにしました。
試算すると、解体して駐車場にしたり、改修工事を行って賃貸物件などとするより、メリットがあるんですね。

ブログ用そういったことを先月、パワーポイントを使ってオーナーさまにご説明。そして今回、めでたく契約の運びとなったのでした。

我々の活動にもご理解いただき、自治会の懇談会などでも、Blanc-Coの活動をPRしていただけるなど、全面的にバックアップしていただくというありがたいお言葉もいただきました。

本当にありがたく、そして、大きな一歩となりました。

もう一つのニュースは、Blanc-Coのロゴ案を、先月、モニターツアーで来ていただいた、長野のデザイナーさんに、ご提案いただきました。
3案いただいたのですが、どれも予想以上に素晴らしくて迷っています。

また、いずれ発表することになると思います。

ブログ用4夜はメンバー全員と、新しい活動拠点ヒロモリのオーナーさんも交えての忘年会。

この上もなく楽しい会となりました。

来年からいよいよ本格始動ということになりそうです。

 

 

(宮崎)

白子モニターツアー

10411955_770915689651865_6332639800681055596_n以前、長野のボンクラさんを訪問した時に、仲介の労をとってくださったお二人と、そのお友だち一人をご招待し、白子のみどころを案内しました。

初日、白子ではありませんが、まずは隣の若松にある「魚長」で、穴子料理を満喫。
ダイナミックな穴子一本丼、あなごまぶしなどに舌鼓。

次に江戸時代、白子からアリューシャン列島まで漂流し、シベリアを横断してエカテリーナ二世と謁見し、帰国したという大黒屋光太夫の記念館などを見学しました。

 

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その後、白子の悟慎寺などを見学。
築300年と歴史が古く、紀州徳川家から保護されていたという、白子でも最も大きなお寺です。
敷地内には、樹齢400年とも言われる蘇鉄があり、古い石碑などもありますが、瓦などの凝った意匠も見どころです。

10372099_734804146597720_3641766574516722709_nHP用

 

 

 

夕方、メンバー山野がリノベーションした、白子駅東商店街の立ち呑み屋「まる清」へ。

ここは早い時間からオープンしているため、白子の漁師がよく飲みに来るお店でもあるのですが、隣で飲んでいた漁師さんに、白子特産の海苔の作り方、食べ方などについて詳しく教えてもらうことが出来ました。

 

夜は海の目の前にある、メンバーの山野家に民泊。

翌朝、伊勢湾に昇る朝日を見た後、再び白子へ。

 

 

 

10599677_770918669651567_290983297051512126_n白子漁港の目の前にある海産物問屋「まるかつ」と、同じく漁港の近くの鈴鹿漁協の直売所「魚魚鈴(ととりん)」でお買い物。
私(宮崎)自身も、実は魚魚鈴に行くのは初めて。
いずれの店も、レジに大行列が出来ていて、とても活気があるのに驚きました。

 

 

 

HP用2次は伝統産業会館で、伊勢型紙の実演を見学し、体験コーナーで伊勢型紙のしおりを作成。
職人さんの技術と、本来着物を染めるためのものではありますが、型紙そのものの美しさに見とれてしまいます。
そして、自分で体験してみると、その難しさがわかります。

なお、この伝統産業会館には、伊勢型紙の他に、鈴鹿墨の展示があります。
日によっては、墨作り体験が出来ることもあるそうです。

あすみん10次に訪れたのは、不断桜で有名な子安観音。
歴史あるお寺で、入り口の仁王像なども、かなり古いものです。
不断桜は、1年中桜が咲くと言われていますが、この時は残念ながら咲いていませんでした。
なお、不断桜の葉は、普通の桜よりも大きく、虫食いの穴があいています。
それが、伊勢型紙のヒントになったと言われることもあります。

その後、子安観音の門前町や、近くのお寺、古い建物や町並みの面影が残る、寺家の町を歩きました。

HP用3その名の通り、昭和の建築と思われますが、今は営業していない銭湯の昭和湯も見どころの一つです。

 

 

 

 

1924533_770921212984646_550836786971445474_n昼食は江島本町の「めんくいくん」。

こちらは古い町家の建物を改装して、営業しています。
海産物問屋の娘婿さんが運営されているということで、うどん、そばのダシのおいしさが自慢のお店です。

昼食の後は、徒歩で江島本町から白子本町などを散策。

 

10734111_770921656317935_79120360709604780_n現在、空家になっており「白子の歴史文化を生かす会」(山野、宮崎も所属)が保存活動を行っている、「油屋伊達忠兵衛家」を見学。
海廻問屋で財を成した、伊達忠兵衛家は、意匠を凝らした贅沢な作りの建物ですが、まだ一般公開などはしておらず、中が見られるのはメンバーだけの特権です(笑)

 

 

10254981_770921892984578_5275177764149581285_nその後、白子の銘菓「大原實(おはらみ)」のお店、観月堂さんで、焼き立ての大原實をいただきつつ、その歴史をうかがいました。
白子にはこのお菓子を扱っている和菓子屋さんが4軒ありますが、見た目はほとんど同じで「おはらぎ」等、少しずつ名前が違います。
昔から食べ慣れているものですが、焼き立てというのは初めてで、あんなにおいしいものだとは思いませんでした。
参加者のみなさんも絶賛でした。

 

 

 

1623709_770922312984536_2732238040593250157_n次に築100年以上の古民家を改修した、横田材木を見学。 白子で民間の古民家再生事例としては、唯一と言ってもいい成功例です。 内部は材木店の事務所に併設して、アンティークショップがあります。 まちかど博物館にも登録されており、どなたでも見学することが出来ます。 参加者のお一人は、黄瀬戸という希少な陶器の大皿を購入して、ご満悦でした(笑)

 

 

!cid_ii_148c5a53ee47b1dd最後に訪れたのは、かつて型紙問屋で財を成した、寺田家を改修した、伊勢型紙資料館。

(写真を撮り忘れたので、以前の空家調査の時のものです)
まずは、型紙の歴史や、製法などのビデオを見せていただきました。
展示コーナーには、非常に精緻な型紙が常設されているのですが、この日は、奥の蔵で人間国宝の方(名前を失念)の作品展示も行われており、その美しさとデザインに目を奪われました。
なお、今回は行いませんでしたが、こちらでも伊勢型紙の体験が出来ます。

ここまでで、白子のツアーは終了。
大体、1日半ほどの行程でしたが、詰め込み過ぎて、少々、時間が短かかったかもしれません。
もう少し、ゆっくりしていただくことも出来るかなと思いました。
参加いただいたみなさんには、大満足のお言葉をいただきました。

今回、ツアー案内を実施して、一泊二日程度で白子観光を満喫出来ることがわかり、今後はモデルプランを作成して、ご紹介できたらと考えています。

(宮崎)

第3回空き家調査

10月17日金曜日、午前10時。IMG_4277_1_1

第3回空き家調査を行いました。

秋晴れ晴天、空の下、お昼までの約1時間半ほど前回の続き白子本町を廻り、ようやく白子本町制覇しました。

IMG_4284_1_1今回は本町でも伊勢街道沿いにあたる”東町”で、伊勢型紙や鈴鹿墨の廻船問や宿場として栄えた背景のある、この地域でも比較的築年数の古い立派な古民家建物群が残る地域です。間口も広めの建物が多く、印象としては他に比べて空き家は少なかったように思います。途中、東町なかほどに位置する”ヨコモク”こと横田材木店さんに立ち寄り、建物の内外観を見学しました(写真1,2枚目)。このヨコモクさんは、リノベーションを市内でいち早く実行したパイオニアで、県指定のまちかど博物館にも初期に登録されています。

IMG_4285_1話をもどして、この東町には廻船問として栄えたもう一つ理由があり、伊勢街道に平行に内海(漁港)に面している所です。そのため、堤防道路から直接アクセスできるような、ちょっと変わったユニークな建物もあります。

そして午後からはいつも通りのミーティングを行って、各自また宿題を持ち帰って、この日は終了しIMG_4287_1_1ました。IMG_4576_1_1IMG_4290_1_1

回を重ねるごとに皆の具体的なイメージも湧いてきて、意識や目的の共有も徐々にではありますが、高まってきているように感じます。

その気持ちを体現する具体的な計画も同時進行で企画し始めたので、また具体的になったときに、ご報告できればと思います。

(山野)

第2回空き家調査

活動報告2 !cid_ii_148c5a53ee47b1dd9月30日(火)2回目の空き家調査を行いました。

今回は晴天に恵まれ、作業がはかどりました。

白子本町の調査は、半分以上進んだのではないかと思います。

勝手な想像ではありますが、いろいろ活用できそうな空き家も、ちらほらと見られました。
もちろん、所有者様の同意が必要ですが、今のところは、まだアプローチする予定はありません。

そもそも、所有者様の所在がわからないと難しいので、方法を検討中ですが、まずは状況把握として、手ごたえを感じています。

不思議なもので、今まで入ったこともなかった狭い路地などに入り、隈なく調査を行うことで、新たな発見もあり、昔から住んでいる白子という町に対して、愛着が深まるのを感じました。

(宮崎)

9月27日土曜日10時。

白子地区江島本町にある伊達忠IMG_4496兵衛家にて会議があり、参加してきました。

事の発端は、前回のBlanc-Co会議で地域の学生さん等にも関わってもらたいとの思いで、三重大学大学院工学研究科助教の松浦健治郎先生に相談したところ、それとはまた別案件に誘われた事がきっかけでした。

今回の会議では松浦先生の他に、ミエケンジンカイの一人、落合正行さんと、i.clubプログラム・コーディネーターの山崎薫さんが、参加していました。

IMG_4497この伊達家保存活用グループの名称は”白子の歴史文化を活かす会”と言って、今年度から活動をスタートさせた真新しいグループ。

その為、保全の為の資金繰りや運営方法などを模索しているような状況で、空き家問題の一つに直面している事を目の当たりにしました。

今後、Blanc-Coと互いの活動に良いつながりができることを、期待します。

ちなみに、Blanc-Coメンバーの宮崎と山野は、白子の歴史文化を活かす会のメンバーでもあります(^^)

(山野)

 

空家調査開始

活動報告用写真2去る9月3日(水)メンバー3人で、1回目の白子の空家調査を行いました。

対象地区内の全ての、空家と思われる建物を地図に書き込む予定ですが、空家の割合など、全体的な把握や、町のなかをくまなく歩くことで、私たち自身の新たなる気付きがあるのではないかと考えています。

まずは白子本町から開始。

活動報告用写真1調べ方としては、地図を片手に、空家に見えるか、電気メーターが動いているかどうかなどから判断し、場合によっては、近くにいらっしゃるかたに聞いたりもしました。

まだ調べたのは、ほんの一部の地域ですが、2割から3割が空家のようでした。

まさに、メディアで報道されている通りという感じですね。

今後もこの作業を続け、活動地域の全ての空家マップを作る予定です。

(宮崎)

長野市門前町カネマツさん訪問

10561695_685988028145999_5119755726774960177_n7月21日に、ブランコメンバーで、長野市の善光寺門前町の、空家をリノベーションしたお店や、ゲストハウス、シェアオフィス、シェアハウスなどを見学しました。

門前町は、古い建物をリノベーションすることによって、人が集まってきて活性化しているという街でした。

実際に行ってみて驚いたのですが、もともと古い立派な建物があることも有利な点ではあったと思うのですが、びっくりするほどリノベーションされた、オシャレな建物が多かったです。

中でも一番の目的は、カネマツという、元ビニール工場をリノベーション活用している、ボンクラというグループの皆さんのお話をうかがうことでした。

メンバーは建築士や編集者、デザイナーで構成され、その工場をシェアオフィスとして、街を盛り上げる活動を行ってらっしゃいます。
多角的な活動をされており、その延長で、門前町の中のリノベーション物件を手掛けたり、空家の仲介を行う活動が派生していたりします。

まさに私たちがやろうと思っていることを、先駆的に行っている皆さんで、いろいろと教えていただきました。

建築士やその他、建築関係者の実力もさることながら、優秀なデザイナーさんがサインを作ったり、アーティストの方が利用したりすることで、想像を超えるステキな空間の建物を多く手がけられています。

ボンクラさんは、私と同世代ぐらいのメンバーが多いようなのですが、失敗を恐れず、楽しんでいろいろなことを行ってきた中で、いろいろな実績が生まれ、メディアにも取り上げられているそうです。

活動の拠点のカネマツさんは、いくつかの蔵を鉄骨の上屋でつないだような建物で、シェアオフィスとしてうってつけの平面構成になっています。
ただ、もともと大きな機械があったりしたらしく、そういう利用方法を思いつくのは難しかっただろうと思います。

今は、入口付近に飲食の店舗、本屋さんがあり、入口の棟の2階や奥の蔵はオフィススペースになっており、鉄骨の上屋部分が、ワークショップや打合せが出来るフリースペースになっています。
お邪魔した時は、切り絵の展覧会が開催されていました。

5年ほど前から活動を開始したそうですが、ここを拠点にして、門前町全体に、大きな波を作っているという感じです。
街が活性化し、すぐれたリノベーションの建物が増えたためか、UターンやIターンの人も増えているそうです。

このようにして、よりよい再生を行うことで、街に新しい波、流れを作ることも出来るのだということが、実感としてわかりました。

(宮崎)

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